細菌性腟症とは?
細菌性腟症とは
細菌性腟症とは、腟内の乳酸菌が減ってしまい、その他の有害な雑菌が増えてしまった状態のことを言います。
雑菌が増えると、それが子宮内やお腹の中に入りこみ、子宮内膜炎や骨盤腹膜炎を引き起こすことがあります。
また、ヘルペスウイルスや淋菌・クラミジアなど他の性感染症にかかりやすくなるとも言われています。
症状
- 悪臭(ときには魚の生臭い様な)のあるおりもの
- 灰色のおりもの
- さらさらしたおりもの
- 外陰部の軽いかゆみや腫れがある
原因
性交渉
複数のパートナーがいる場合は発症リスクが高まります。
腟の洗浄
腟を洗いすぎると、乳酸菌もいなくなってしまいます。その瞬間はスッキリしますが、その後はむしろ雑菌が入りやすくなります
喫煙
ある研究によると、喫煙者に細菌性腟症が多く発症しています
細菌性腟症 妊娠中の場合
妊娠中に細菌性腟症がある方は、ない方に比べて切迫早産や早産のリスクが高くなると考えられています。
子宮内感染が生じて絨毛膜羊膜炎になると早産率が1.6〜6.9倍に高まることがあります。したがって、細菌性膣症と診断された場合には、腟錠や内服薬で抗生物質を投与して治療します。すると、早産率を40%ほど減らせるという報告があります。
おりものなどで少しでも気になることがあれば早めに受診することをおすすめします。