直葬と密葬の違い

 

シンプルに葬儀を済ませたい方や葬儀にかかるコストを抑えたいと考えている方にとっては魅力的な方法ですが、どちらも身内を中心とした少人数で行う葬儀なので混同されがちです。

 

直葬とは

 

直葬とは、通夜式や告別式を省いて火葬のみを行う葬儀を指します。

納棺後に行われる宗教的な儀式を省略し、直接出棺することから直葬と呼ばれています。

 

シンプルな葬儀として知られる家族葬よりもさらに簡略化されていて、身内だけで行うことが多いスタイルの葬儀です。

 

納棺後にそのまま出棺して火葬場に運搬するとはいえ、墓地埋葬法3条の定めにより死後24時間は火葬できません。
したがって、最低でも2日かかることを覚えておきましょう。

 

密葬とは

密葬とは、一般会葬者を招待せずに身内だけで執り行う葬儀のことです。

 

政治家や歌手、会社の経営者のような関係者の多い方が亡くなった場合、たくさんの方の参列が予想されます。

 

そのようなときは、本葬や社葬に先立って密葬を行うことがあります。

直葬とは異なり、通夜式や告別式といった宗教的儀式が行われるのが大きな違い

 

また、直葬や家族葬は安く抑えられる場合がほとんどですが、密葬は後日に本葬を行うので費用は高額になるのが一般的です。

 

 

どちらが良いかはご家庭と故人の思いで決める

 

直葬は宗教儀式を省いて火葬のみを行うシンプルな葬儀、密葬は多くの参列者が予想される場合に本葬に先立って行われる小規模な葬儀であることが理解できたでしょうか。

 

直葬はデメリットをきちんと理解すれば、シンプルに葬儀を済ませたい方にぴったりの方法です。

 

とはいえ、一般的な葬儀がいいのか、それとも直葬でシンプルに済ませたほうがいいのか判断に迷う場合は、参列者の数や故人の意思を尊重しましょう。