戒名はいらないという選択肢

 

生前もしくは死後に仏門に入ったことを証明するために戒名を授けてもらう人がいる一方で、戒名はいらないという選択肢をとる方もいます。

 

しかし、戒名がいらないからと言ってお葬式やお墓がいらないと思っている方ばかりではないでしょう。

戒名をいらないという方は、仏教で仏の世界に入るための名前をもらうということに疑問を感じている方が多い。戒名を授かることによる費用に抵抗のある方も。

 

いずれにしても、死後の名前として戒名をつけてもらうことは必ず必要ではなく、選択できる時代であるということができるでしょう。

 

戒名を付けない場合のデメリット

戒名はつけなくても問題はありません。しかし、戒名をつけないことを選択する場合はお葬式など、宗教的な儀式を行わないということが前提となります。

 

そのような方には、お経の代わりに亡くなった方が好きだった曲を流しながら司会者が葬儀の進行を行うという「無宗教葬儀」もあります。

「戒名なし」は、宗教にとらわれることなく葬儀を執り行いたいと考える方にも利用されるお葬式の方法です。

 

場合によっては「お墓に入れない」可能性も

一方で、戒名がないとどうなるのかという問題としては、入るお墓がある場合、戒名なしではそのお墓に入れてもらえないという可能性が出てきます。

 

死後に入る予定のお墓がある方はそのような可能性が考えられるので、あらかじめ住職の方に相談する必要があるでしょう。

 

ちなみに、お位牌には通常戒名の文字を入れますが、戒名がない場合は「霊位」や「位」という文字を入れることで戒名と同じ扱いをするのでお位牌の文字に関しての問題はありません。

 

また、戒名を付けないことで周りの親戚などに対して世間体が立たないというマイナスな意見もあります。